BLOG

元町銀座街を後にして、鴻池新田にある三和商店街を見ようと思うも、移動中に2019年春に取り壊された事実を知り断念。せっかくなので、かつて「ハナテン中古車センター」でその名を有名?にした放出(はなてん)界隈に行ってみました。大晦日に放出を観光した人は多分私だけです。ちなみに、放出は難読地名として有名。余談ですが、大阪を離れて早18年のため、おおさか東線の存在すら知らず、放出から新大阪へ直通で行けることにも驚く令和元年最後の日でした。

あべのハルカスと違い、こちらはひと世代前的な飲食系複合ビルがお出迎え。

その左手に放出駅前「みゆき通り」という商店街があります。(写真は駅前からではなく商店街の端から撮影)

こちらの商店街もレトロな電灯と屋根。「つなげ放出」の旗だけが目立つ人っ子ひとり程度な大晦日。

こんな感じ。

みゆき通りの脇道に「放出栄町南通」と隣に「北通?」があります。

これまた冷気に包まれています。大晦日だからと信じてもちょっと寂しい。

屋根にチリやらほこりが蓄積しているのが良い感じ。

毛糸屋さんは廃業されたのでしょうか。2階の窓が開きっぱなしでした。

ニチボー毛糸というブランド名にも古さを感じます。

脇には時代の変遷を感じる3つの看板が掲げられた中華料理屋があります。個人的に「町中華」も好きなので調べてみましたが、検索ヒットしなかったので閉店されたのかもしれません。

今はなきハナテン中古車センターを想いながら、たった30分だけの放出散策でした。


【訪れた場所】

大阪市鶴見区

【アクセス】

JR学研都市線、おおさか東線 放出駅

2019.12月訪問





令和最初の大晦日と元日。

日頃の運動不足解消のため、2万歩を目標に実家のある南河内から大阪市内に繰り出してみました。まずは大晦日。阿部野橋からスタート。日本一高いあべのハルカスがそびえたちます。私が大阪に住んでいたのが、2000年頭位までなので、当時の阿部野橋の雰囲気と全く違うことに驚くばかりです。

が、しかし・・・。

近未来的になった阿部野橋にはいまだにド昭和な空間が残ります。

JR天王寺駅の北側、天王寺駅前商店街とその裏にある阪和商店街です。

多方面のブログ等で紹介されているので今更感はありますが、少なくとも私が大学受験を控え模試を天王寺にある予備校に受けに来ていた25年以上前から何も変わっていません。

阪和商店街(映画やドラマのセットじゃないよ)

菓子問屋さん。空箱?と花火の旗が年中掲げられているのが何とも言えません。


公衆トイレの書体もド昭和です。


阿部野橋=天王寺と言えば天王寺動物園に、最近ではてんしばなど家族連れでもにぎわう街ですが、忘れてならないのが「偽大阪城」。アングルによっては通天閣と一緒に撮れる「映えるスポット」です。

そんな阿部野橋界隈を後に、続いては大阪に生まれ18年前まで住んでいたにも関わらず、本当にほとんど用事がなかったエリアに行ってみようと、大阪環状線に乗り玉造駅で下車。

駅の西側は大阪でも有数の文教エリアですが、駅前には私好みのレトロなアーケードがお出迎え。

庶民的なコインランドリーも昭和感満点。ガラスにフラワーステッカーがポイントです。ちなみにサンヨーの書体が三洋電機そのものですが、直営なのか、直営だったのかは不明です。

続いて、Googleマップを頼りに元町銀座街へ。

もはや倒壊?寸前なアーケードサインと、仕方なく全開になっている屋根がそそられます。


完成当時や客でにぎわっていた頃を想像すると何だか切なくもなる雰囲気です。

元町銀座街のある大阪市中央区中道地区には、昭和のある時点で停まったかのような商店を見かけます。写真左上のコカコーラの1960年代~70年代にかけての看板がそれを物語ります。


喫茶店のディスプレイも1985年(昭和60年)。

バース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発の阪神日本一当時をいまだに祝しています。


商店会の「會」の字にもそれを感じます。

【訪れた場所】

大阪市天王寺区、中央区

【アクセス】

JR各線、地下鉄谷町線、御堂筋線 天王寺駅 近鉄 阿部野橋駅

JR大阪環状線 玉造駅 地下鉄長堀鶴見緑地線 玉造駅

2019.12月訪問

尾道駅上のm3Hostelは、施設の中にロードバイクを保管出来る利便性に加え、駅に到着する電車を間近に見ることが出来ます。

そして尾道城も。現在は廃虚。
こちらは熱海城と同じく歴史上全く存在しなかった観光地にありがちな謎の城。2020年頭には解体が決まっています。
2017年8月に訪問した際のアップ写真。
尾道は駆け足で散策する街ではないことは重々承知していますが、2年に分けて超スピードで振り返ります。
脇道は昭和の匂いプンプン。
アサヒ靴。渋すぎる…
かなりの年季モノなオバQもいます。
尾道城はあっちと指差すウルトラマンと、キリンとお猿さんがお出迎えしてくれる楽しいおもちゃ屋さん。
東芝のロゴをいつも注視。筆記体は1950〜1969頃まで。私の生まれる前にタイムスリップ。時代を感じます。
尾道を後にし再び向島へ。昨日行った後藤鉱泉所の近くにある住田製パン所。大正5年創業とのこと。
ねじりパンを頂きました。
因島大橋。いつ見てもキレイです。
しまなみ海道でこの橋のみ唯一自転車は車道の下を走ります。真下は海です。
達川さんのお言葉を頂戴しながら。
道中懐かしいファンタや
千代の富士と出会い
来島海峡大橋を渡ると四国今治です。
風邪薬ヒラミンのホーロー看板。
聞いたことないので、
どうやら地元の製薬会社らしい。
今治の中心市街地にある商店街。比較的近代的です。
と思ったら昭和臭い書体のお店も。
今治を後に帰路に着く途中で八丁スーパーという素敵なお店を発見。

【訪れた場所】
愛媛県今治市、広島県尾道市
【アクセス】
今治からサイクリングで尾道
2019.8月訪問

過去2度しまなみ街道をサイクリングしたことがあります。

1回目は尾道で公営のクロスバイクを借りて今治を目指しお尻が崩壊。

2回目は子供の夏休みの自由研究の為に「村上水軍」を2日かけて徹底的に調べること中心。途中大島で道に迷いサイクリングロードから外れる失態も。

今回は3回目。「息子からのお誘い」に受けて立つカタチとなりました。


尾道のGIANTのロードバイクが予約いっぱいだったので今治からのスタートです。

午前中大阪の実家から移動したので、到着時間も昼前。初日は無理をしません。

ということで伯方島まで走り、船で因島まで向かうことに。

なかなかレトロな港です。メイクドラマな長嶋茂雄さんも。
船に揺られること数十分。因島に到着。
懐かしい雰囲気の商店街がお出迎え。
潮風を受けながらサイクリングの途中で
尾道の手前に向島という島があります。そこに後藤飲料水工業所という素敵な工場兼直販所があります。ラムネやヤポネドリンクなどのジュース類がその場で頂けます。

ファンタみたいですがファイトです。
向島の目の前はもう尾道です。
初日はキレイになった尾道駅の上にできた尾道m3Hostelに泊まります。
尾道の町もゆっくり巡りたいと思いつつ、いつも駆け足になってしまいます。

【訪れた場所】
愛媛県今治市、広島県尾道市
【アクセス】
今治からサイクリングで尾道
2019.8月訪問
2019年となりました。
新年明けましておめでとうございます。

昨年下半期は仕事環境が大きく変わりとても忙しく、気がつけば新しい年を迎えてしまいました。

2019年もマイペースではありますが、旅や出張などの合間に見つけた昭和の記憶を記録に残していきたいと思います。Instagramのonoemonもよろしくお願いします。

今回は2018年下半期に出会った昭和の匂いをピックアップします。Instagramにアップしていないものも多数。

静岡県島田市  島田宿  
ブリヂストン自転車の黄色い看板と赤い屋根が映えます。
大井川鐵道はファミスタのレールウェイズの世界。私の生まれ故郷である南大阪の昭和と時空を超えた再会ができました。南海高野線(難波〜橋本〜極楽橋)と近鉄南大阪線(阿倍野橋〜橿原神宮前)のひと昔前が動態保存。
富士急行の都留市駅
味のあるベンチ
鏡の広告が手書きで渋い
駅員さんが過ぎ行く特急に手を振ります。
都留だけに鶴マークの都留牛乳
えー味出してます
そして今年も平和でありますように

【訪れた場所】
静岡県島田市  山梨県都留市
【アクセス】
大井川鐵道新金谷駅
JR東海道線島田駅
富士急行都留市駅
2018.12月訪問
高岡駅からThis is 国鉄なキハ47系が迎える城端線(じょうはなせん)に乗ります。生まれてこの方、関西、関東ともに私鉄沿線しか住んだことがないので、誰かにとって当たり前の乗り物も私にとってはアトラクションなのです。
揺られること約40分。南砺市にある福光に到着。レトロな駅名標です。

福光は旧福光町。木製バットの産地として知られ、2004年に南砺市と合併しました。今回は次の電車が来るまでの1時間、町を探索しました。
駅すぐそばを小矢部川が流れます。橋を渡るとハミングロード東町商店街があります。
1970年代後半の雰囲気の街並みです。坂に合わせて左右に町を遮断するように昭和の匂いを感じる建物郡が隙間なく並んでいます。
かつて福光は大火があり、こちらの商店街は防火建築帯だそうで、山間部の駅前商店街にしては立派なのもうなづけます。
今回はこちら。新町商店街界隈を探索します。

江戸時代から福光は商業で栄え、当時の面影を残します。現在はあさがおの聖地と呼ばれているそうです。
雪国らしい家のつくりに、学生服のホーロー看板に日立ポンプチェーンストールのお店も。
酒蔵にホーロー看板♡
何年前だ?
食べる前から味のある食堂
コンビニが生まれ、そこにATMが当たり前にある時代にこういう看板を見ると、ある時点にタイムスリップ出来ます。
バットの町だけに"木"になる大会です。

川辺沿いにはかつての遊里跡もあるなど、福光はある時代経済の要所として栄え、人、モノ、コトの交流が盛んだったことが伺える町でした。

【訪れた場所】
富山県南砺市
【アクセス】
JR城端線 福光駅下車 
2018.9月訪問

倉敷市の玉島地区に来ました。玉島はかつての玉島市。昭和42年に倉敷市と合併し消滅。元々漁港として栄えるも玉島港が水島港の一部になり、モータリゼーションの進展もあり徐々に衰退。今でも昭和30年代の雰囲気が真空パックされていると聞き新倉敷駅からバスでアプローチを試みるも10分程、一日に数本しかなくタクシーで現地インしました。

こういう雰囲気は大好きです。1日ぼーっとしていたい。
残念ながら左手にあった「パチンコ思い出」は解体されてしまいました。

昭和レトロな?玉島商店街

今後、豊後高田のように昭和レトロを売りに活性化を目指すのでしょうか。


全国的に商店街のアーケードを撤去する動きが見られます。一方で「アーケードがある」「あったから」その下にある店や看板などが状態良く残っていることが多いです。



スキー毛糸の看板
香ばしい商店街に多く生息。
ドラマのセットのよう
映画館跡。東映×手芸という組み合わせが
まるで「うなぎと梅干し」のよう。
菓子の製造小売でしょうか。
ご当地醤油のホーロー看板
アキレス靴に月星靴。
この街にシューズは似合いません。
特約店という響きが懐かしい

純喫茶
カフェって何?な佇まい
旧字体は萌えます
元々はアーケード街だった銀座商店街にあるシントヲ洋品店。ロゴがステキです。
【訪れた場所】
岡山県倉敷市
【アクセス】
JR新倉敷駅からバス  玉島中央町下車
タクシー10分程度   
2018.4月訪問
2009年に中国地方で2番目に政令指定都市となった岡山市。児島にデニムを買いに行ったついでに散策しました。東口の岡山城側は何度か訪問したことがありますが、今回は反対の西口へ。近代的な駅前です。
数分歩くと山陽道に沿う形で奉還町商店街が広がります。
お買物の散歩道
食品スーパーだそうです。
庶民的な商店街には昭和の匂いが多く、ワクワクします。
かつて日本には無数の国産自転車メーカーが存在し、商店街を歩くと聞いたことがないブランドに出会うことがあります。ミズタニ自転車も自社ブランドでの展開を四半世紀ほど前にやめ海外製の卸にシフト。しかし、2018年にセラフという自社ブランドを復活させたそうです。
袋入パン全盛期の昭和40〜50年代に近畿のパンだからキンキパンとして神戸を中心に広がる。現在はオイシスという会社のブランドで近年復刻した模様。
文具屋も昭和の匂いスポット。セーラーミニは昭和38年に発売された商品。セーラー万年筆の公式ページによると、ワイシャツの胸ポケットにも収納しやすいミニ型万年筆」で人気を博したそう。
さりげなく昭和を感じる。でんわでんぽうのひらがなバージョンはたまに見かけますが漢字バージョンはあまり見ません。
【訪れた場所】
岡山県岡山市
【アクセス】
JR各線 岡山駅
2018.4月訪問
水戸から郡山(常陸太田)を結ぶ水郡線(すいぐうせん)に揺られ、降りた駅で昭和の匂いを探す旅。3回目は磐城石川編です。県境を越え福島県に入ります。国鉄ナイズドな駅舎です。
この石川町は日本三大鉱物産地らしく、太平洋戦争中、原子爆弾の材料となるウラン鉱石の採石地だったようです。駅前には鉱石がドーン。
ホームにも名産石川石
市街地は駅から1kmほどあります。次第に商店が増えてきます。
かつて採鉱で栄えた町らしく、歓楽街もあります。
古いタイプの道路標識も健在。昭和45〜6年頃まで使用されていたタイプです。
たばこを贈りものに。時代を感じます。
個人的に好きな高崎ハム(現在のJA高崎ハム)の古い看板。背景の手作りソーセージイラストが秀逸です。ハムの文字もこだわりが。
全国チェーン?
地元福島のいわきが本部のようです。
レオーネ‼︎懐かしいですね。

花嫁着付  
商店のステッカーや看板にも昭和の匂い。
アクエリアスは初代ロゴですね。
ミリンダは1976年に登場。グローバルではファンタのライバルも日本ではすでに終売に。
その他、磐城石川で出会ったモノ・空間
【訪れた場所】
福島県石川郡石川町
【アクセス】
JR水郡線 磐城石川駅
2018.5訪問 
水戸から水郡線に乗ると途中の上菅谷駅から郡山と常陸太田方面に分かれます。枝線はそこに伸ばす理由があったがその先に続く街がないため、街の新陳代謝が遅くある時代で真空パックされている率が高いと考え寄り道してみました。駅舎はとても綺麗です。
常陸太田駅から旧市街がある鯨ヶ丘方面を目指します。横から見ると鯨のような形をしているから鯨ヶ丘と呼ばれるようで、高台の上に市街地が形成されています。地図からも坂が多いのがわかります。
坂が多い街は好きです。見晴らしも良いです。
市街地はこんな感じ。
風情あるレトロな建物が非常に多いです。。常陸太田市郷土資料館・梅津会館(旧常陸太田市役所)
薬屋
時間切れで寄れなかったうどん屋
色んな町で必ずチェックするのが自転車屋。かつて日本には多くの国内自転車ブランドが存在し、掲げられている看板をチェックするとタイムスリップができます。
ちなみにツノダは現在は不動産業とOEMでの自転車製造がメインで自社ブランドは展開していません。昭和50年代にハイテク自転車で人気を博したようです。ホンダエースの看板も良い味を出しています。
靴屋もチェックポイントです。
アキレスシューズの古い看板です。アキレスは1982年まで興国化学という社名だったそうです。
カシオ計算機の古いロゴです。G- SHO CKを見慣れているせいか違和感。こんなロゴだったんですね。
交通事故の件数は年々減っています。ピークは1970年で、交通事故から子供を守ろうといった社会要請的なモノが古い町には必ずと言って良いほど存在します。例えばこんな横断旗置き。何かの菩薩かと思える怖さです。
その他、常陸太田で出会ったモノ。
POKKA維力(1987年)知ってます?

【訪れた場所】
茨城県常陸太田市
【アクセス】
JR水郡線 常陸太田駅
2018.5訪問 

水戸から郡山(常陸太田)を結ぶ水郡線(すいぐうせん)に揺られ、降りた駅で昭和の匂いを探す旅。1回目は常陸大子(ひたちだいご)編です。

6:22発の常陸大子行始発に乗ります。水郡線は途中の上菅谷駅で郡山方面と常陸太田方面に分岐します。1日に9本ほどしか本数がなく、優等列車もないため郡山までの約130キロを頑張って乗る人は限りなく少ないです。のんびり行きましょう。

水戸から1時間23分で常陸大子駅に到着。国鉄時代の古いタイプの駅名板が迎えてくれます。リコーの広告付きは天竜浜名湖鉄道(旧国鉄二俣線)の遠州森駅でも見かけました。(下)


駅舎は比較的新しいです。

駅前には商店街があります。日曜日の早朝(7時45分)なのでほとんど人の気配はありませんが、行き交う人ほぼ全てから「おはようございます」の挨拶を頂きました。不審者は声掛けで無くしましょう!

シルバーに明かりをつけるとさぞかしカッコいいパチンコ店跡。

昭和初期に建てられた近代建築。国の登録有形文化財です。一見して病院とわかるところがあります。

なるべく現地の案内板(特に古いもの)をチェックします。古い案内板の上にこれまた相応に時間が経過した広告が貼られているため解読不能なところが多々ありますが、今より商店の数が多かったことが読み解けます。

トビ印の関東ソース。現存しないと思われます。
超高級紳士服  エサキ  キャップヤーンテックス   
田舎の新聞販売店は取扱紙の種類が豊富。新旧のロゴが混在。
かわいらしい自販機
タスポ未装備
その他、常陸大子で出会ったモノ・空間。
【訪れた場所】
茨城県久慈郡大子町
【アクセス】
JR水郡線 常陸大子駅
2018.5訪問 
福岡県大牟田市はかつて三池炭鉱で栄えた町。福岡県の最南端に位置し、熊本県荒尾市と隣接。位置関係もあってか訪れるまで福岡県という認識があまりありませんでした。今回「かつて何らか産業で栄えた町×郊外の大型商業施設=中心市街地および駅前が寂れる」という方程式に基づき、大牟田市の西鉄新栄町駅界隈を散策してみました。
元々栄町という駅が存在したもののホームが小さかったため、大牟田市の再開発事業と合わせ特急も停まれる駅にと移転改修されたのがこの新栄町駅だそうです。ちなみに1日の乗降客数は4300人ほど。特急が停まる駅の割には少ないです。(ちなみに23区のJR  の駅で最も利用者の少ない京葉線の越中島駅が約5200人/日)
近年は世界遺産の町を謳っています。
久々にみました。このポスト!
新栄町駅を降りるとさっそく寂れた感が漂います。店が何にもないのにアーケードは健在。人もほとんど歩いていません。それもそのはず。元々この駅近くには60年代に三井化学の工場があったものの90年代後半に三池炭鉱の閉山もあり地盤沈下が進み市街地が空洞化。写真下のSunliveをはじめダイエーや井筒屋などが90年代を最後に相次いで閉店となったそうです。つまり、60年代から90年代までの雰囲気が真空パックされ静態保存されている可能性が極めて高いということです。個人的には「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界遺産に登録されている各施設より、どんな昭和の匂いに出会えるかワクワクしてしまいます。
個人的に好きな電飾チカチカ。LEDが何だコノヤロー的な裸電球の直列つなぎに萌えます。
昼前です。むむ寂しい。
栄町、本町、銀座などのキーワードは商業集積の匂い。しばらく界隈を歩くと新銀座なる60年代テイストな商店街が目に入ります。
木造アーケードは戦後から高度経済成長期前半までのテイストです。川崎の小向マーケットや昭和マーケットに近い雰囲気です。大半の店は閉まっていますが、一部のお店は高齢者相手に細々と営業を続けているようです。
完全冷暖房なる売り文句がある昭和テイスト美容院がありました。
新幹線から見える野立て看板で有名なセブンツーセブンの古いポスターとそこに置かれたままの古いママチャリ。
国鉄(1987年迄)指定に三池専門店会の店。時代を感じます。
博多まで60キロ以上ありますが。ビアガーデンではなくビヤガーデン。デズニーランド、マーケッティングなどと同じく古いカタカナ表現にも時代を感じます。
古い街区表示板もあります。ローマ字表記がないものが最近珍しく思えます。
日専連のかつてのマークだけが残る売物件。

【訪れた場所】
福岡県大牟田市
【アクセス】
西鉄天神大牟田線   新栄町駅
2017.12月訪問