【富山県南砺市】福光 新町商店街

高岡駅からThis is 国鉄なキハ47系が迎える城端線(じょうはなせん)に乗ります。生まれてこの方、関西、関東ともに私鉄沿線しか住んだことがないので、誰かにとって当たり前の乗り物も私にとってはアトラクションなのです。
揺られること約40分。南砺市にある福光に到着。レトロな駅名標です。

福光は旧福光町。木製バットの産地として知られ、2004年に南砺市と合併しました。今回は次の電車が来るまでの1時間、町を探索しました。
駅すぐそばを小矢部川が流れます。橋を渡るとハミングロード東町商店街があります。
1970年代後半の雰囲気の街並みです。坂に合わせて左右に町を遮断するように昭和の匂いを感じる建物郡が隙間なく並んでいます。
かつて福光は大火があり、こちらの商店街は防火建築帯だそうで、山間部の駅前商店街にしては立派なのもうなづけます。
今回はこちら。新町商店街界隈を探索します。

江戸時代から福光は商業で栄え、当時の面影を残します。現在はあさがおの聖地と呼ばれているそうです。
雪国らしい家のつくりに、学生服のホーロー看板に日立ポンプチェーンストールのお店も。
酒蔵にホーロー看板♡
何年前だ?
食べる前から味のある食堂
コンビニが生まれ、そこにATMが当たり前にある時代にこういう看板を見ると、ある時点にタイムスリップ出来ます。
バットの町だけに"木"になる大会です。

川辺沿いにはかつての遊里跡もあるなど、福光はある時代経済の要所として栄え、人、モノ、コトの交流が盛んだったことが伺える町でした。

【訪れた場所】
富山県南砺市
【アクセス】
JR城端線 福光駅下車 
2018.9月訪問

オノエマチカドー

旅や出張は訪れる地のトレンドを知る絶好の機会です。一方で、かつて栄えた中心市街地や商店街、旧街道などを訪ねると、どこか懐かしい時空を超えた不思議な出会いがあります。オノエマチカドーは「新しいを追う」のではなく、街角で見つけた「昭和」や「平成前半」など古き匂いがするモノ・空間を真空パックしお届けするブログです。